説明
感染症にかかっている、またはかかったと疑われる子どものケアには、特別な注意が必要です。子どもの未成熟な身体では、大人の身体のように感染症に抵抗することはできません。その対策は、迅速に、なおかつ入念に取らねばならず、対象の子どもに接した全ての人が自分のなすべきことを知っておく必要があります。
本書が対象としている読者は、1日中子どもたちに接している看護師だけではありません(もちろんこういった看護師にとっても便利でわかりやすいガイドブックとして活用していただけます)。その対象は、一時的に子どもに接したり、子どもの看護を行う際、潜伏期、隔離方法、罹患の届け出など、感染症に関する情報を迅速に得る必要のある看護師です。
本書の主な特徴は、看護師と感染者の家族を同じチームとみなしている点です。この本の各章には「患者の家族への指導」という項目があり、ここでは感染症にかかっている子どもの世話を自宅で行う人に対して、伝えるべき内容をまとめてあります。家族に伝えるための看護師向けの情報は、直接的で役に立ちます。事実この本自体も、感染症の手軽なガイドブックとして、幼い子どものいる家庭におすすめできる一冊です。
著者自身の言葉を借りれば、『最新の情報が盛り込まれ、めまぐるしい医療現場で利用価値の高い本』。医療の場で働くすべての看護師に強くおすすめします。